内見の現地集合のメリット・デメリットについて解説
物件を内見する際、不動産会社に訪問せず現地で待ち合わせをする「現地集合」が人気です。店で長時間接客を受けたり、希望物件以外を内見させられることに抵抗がある人から支持されています。
この記事は内見を現地集合で行うメリット・デメリットや効率的に内見を行う方法についてまとめました。物件探しがより効率的になれば幸いです。
(1)内見の現地集合とは不動産会社に訪問せず直接物件で待ち合わせする方法
内見の現地集合とは、不動産会社に訪問せず、直接物件で待ち合わせし内見する方法です。
物件を内見する際は、一度不動産会社へ訪問し、希望条件などのヒアリング、物件の提案を受けた後、内見希望物件と提案を受けた物件を合わせて内見をする流れが一般的です。
希望条件のヒアリングから物件の提案、内見の手配まで1時間程度、その後お問い合わせ物件とあわせて提案物件の内見を2~3件行いあわせて、おおよそ2時間くらい。内見後お店に戻り、物件が気に入れば申し込み手続き、物件が気に入らなければ、条件調整と次回内見日時の調整を30分くらい。2時間から2時間半くらい時間がかかります。
一方、現地待ち合わせはお店での希望条件のヒアリングや物件の提案、内見手配の時間がなく、内見する物件も現地集合した1件のみのため、通常のお店での60分がかかりません。また、そのまま現地で解散した場合、お店に戻ってからの申し込み手続きや条件調整もないため、さらに30分、時間を短縮できます。
(2)内見を現地集合にしたい人は多い
このように内見にかかる時間が圧倒的に短縮され、お店で営業をかけられることなく、問い合わせ物件だけ見ることができる現地集合が良いと考える人はとても多いです。
ただ現地集合にもメリット・デメリットがあります。次のパートで詳しく解説していきます。
(1)おとり物件を回避できる
内見を現地集合にする最大のメリットはおとり物件を回避できる点があげられます。おとり物件とは、実存しない物件や、取引する意思のない物件のことをいいます。嘘の情報を掲載して、お店に呼び込むことは違法行為です。
関連法令:総務省e-Gov
景品表示法第6条、第15条第1項・第2項
関連法令:総務省e-Gov
宅建業法第32条
おとり物件は実存しない架空の物件や、取引意思のない物件をつかって人を騙して集客するものであるため多くの場合内見することはできません。ですからおとり広告をしている不動産会社が、現地集合をすることは考えにくいです。
このことから現地集合をすれば、結果的にお取り物件を回避できることになります
(2)内見するので時間を短縮できる。
先程解説した通り、現地集合の場合、他の物件の紹介も受けないので、自分の好きなお問い合わせ物件のみを内見することができます。
1件の内見にかかる時間は10分から15分程度、一度の内見で3件から4件ほど内見するのが一般的であるため、内見時間だけでも45分程度の時短になります。
(3)不動産会社の過度な営業を受けないで済む
現地集合の場合、不動産会社の担当との接触時間は内見している10分から15分程度しかありません。物件が気に入らなければそのまま現地解散となるケースが多いことから、不動産会社からの過度な営業を受けずにすむというメリットもあります。
(4)駅までのルートや徒歩分数、周辺環境を見ることができる
内見を現地集合にする場合、多くの人は最寄り駅から歩いて向かうことになるはずです。そのため、実際に駅から物件まで歩くことができます。
通常の不動産会社を訪問してから内見する場合、内見は車で移動することが多く、駅までのルートを見ることができません。
またネットを含む不動産の物件情報では駅からの徒歩分数は1分80mと「不動産の表示に関する公正競争規約」で定められています。ただこの規定には坂道などの高低差は考慮されていません。実際に現地集合するために駅から物件まで歩くことで、坂道の有無や街の雰囲気を直接見ることができます。
(1)申込のタイミングが遅れる
現地集合での内見の場合、内見する物件も、申し込みの意思決定も自分のタイミングで行いたいという人が多いので、内見後現地解散になるケースがとても多いです。しっかり検討する時間を確保したい気持ちはわかります。ただし内見した物件の人気が高い場合は、検討しているタイミングで他から申し込みが入ってしまうことはよくあることです。
もしも現地集合して内見した物件が気に入った場合、そのままお店に行って申し込み手続きすることをおすすめします。
(2)土地勘がないと道に迷う
内見を現地集合にする場合、駅から徒歩で物件に向かうことがほとんどですが、大規模マンションではない場合、現地にいくまでに道に迷ってしまうことがあります。
特に一戸建てや小規模アパートで奥まった場所にある場合などでは物件にたどり着く難易度はとても高いです。地域によっては住所が同じこともありますので注意が必要です。現地集合する場合は、物件の外観写真などを事前に必ず確認するようにしましょう。
(3)現地までの交通費がかかる
内見を現地集合にする場合に駅から離れている場合、バス代などの公共交通機関を利用することもあるかもしれません。
通常のお店に行ってから内見する場合は、不動産会社の車を利用して内見することが多いですが、現地集合するまでの交通費は実費となりますので注意が必要です。
(4)何件か内見する場合は時間がかかる
内見をする物件が複数件ある場合、自力で内見するには時間がかなりかかってしまいます。
駅から10分の物件であったとしても同じ方向に物件が集まっているとは限りません。駅から東西南北にばらけてしまった場合は物件間の移動に歩いて15分以上かかってしまうこともありますし、次の物件の現地で待ち合わせしている物件の時間が気になって落ちついて内見ができなくなってしまうことも。
複数件内見する場合は、現地集合はあまり効率的な方法とは言えません。
(5)物件の絞り込みがしにくい
最後に内見を現地集合にした場合、比較検討がしにくいため、物件の絞り込みがしにくいデメリットがあります。
物件の価格は、条件のかけ合わせによって決まっています。要件には、物件の新しさ、物件の種別や構造、物件の広さ、駅からの距離など様々な要素が関わり複雑です。内見を現地集合にして、不動産会社からのアドバイスを受けないで探す場合、価格の構成要素を意識しながら探すことは、よほどの経験がなければできません。
その結果、都度物件の検索をして、気になった物件を内見することを繰り返さなければならなくなります。予算に余裕がある人は大きな問題にはなりませんが、多くの場合、予算と希望条件には乖離があるものです。
バラバラに1件ずつ内見すると、相場の理解が難しく、結果として物件の良し悪しの判断を判断がしにくくなることも頭にいれておきましょう。
(1)複数物件の内見を現地集合する予定なら1社にまとめる
先程もデメリットで触れましたが、現地集合で複数物件の内見をするのは効率が悪いです。賃貸物件の多くはどこの不動産会社でも内見が可能です。1件現地集合して、そこから見たい物件の案内をお願いするのは効率的な方法といえるでしょう。
(2)そのまま内見できるおすすめ物件を2件準備してもらう
現地集合して物件を内見した後、そのままおすすめの物件を数件内見できるように準備してもらうと効率的です。現地集合した物件を軸に比較検討できる物件や、条件が近い物件を準備してくれるはずです。
もし時間に余裕があれば、現地集合する数日前から連絡を取り始め、希望条件を伝えおすすめ物件を事前に紹介してもらいましょう。同時に他に気になる物件があれば、それも共有しておき、当日内見する物件や内見の順番を打ち合わせしておくと良いでしょう。
実はこのやりとりは、お店に訪問し、希望条件のヒアリングと物件の提案をすることと同じことです。希望条件と内見物件を踏まえ、価格の構成要素を整理しながら、良い物件を探すためのフォローをしてくれるはずです。
事前のやりとりで、理由なく希望条件に全く合わない物件ばかり紹介してきたり、意図をまったく理解していないようなやりとりがあった場合は、提案の質もあまり期待できませんので、違う不動産会社を選ぶことをおすすめします。
最後に・・・
以上、内見を現地集合にするメリットデメリットは?効率的な内見方法を解説! についての記事でした。
内見の現地集合にもメリット・デメリットがありますので使い分けが大切です。
不動産会社のサポートも上手にうけつつ、効率的な物件探しができればベスト。
東急沿線で賃貸物件をお探しの際は是非バレッグスにもお声がけください。有資格者の経験豊かなスタッフがしっかりと対応いたします!
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
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