賃貸のエアコンが故障した時の対処法をまとめました!
真冬の寒い日に急にエアコンが故障してしまったら大ピンチです。賃貸のエアコンが故障してしまった時、どのように対処したらよいでしょうか?連絡先はどこなのか?費用はいくらくらいかかるのか?修理にどのくらいの時間がかかるのか?など心配なことがたくさんあります。
この記事では賃貸のエアコンが故障した時に焦らず対応できるように、故障かどうかのチェック方法や、連絡先の確認方法、費用負担のルールなどを詳しく解説しました。トラブルにならない為には日頃のメンテナンスも大切です。快適な生活が送れるようチェックしてみてください。
(1)賃貸のエアコン故障:電源が入らない
(a)プラグがコンセントに差し込まれているか
賃貸の部屋に引越しをした当初は、エアコンの電源プラグがコンセントに差し込まれていない状態がほとんどです。
また入居中であっても、春、秋などあまりエアコンを使わない時期は待機電力を抑えるために電源プラグをコンセントから抜いていることがあります。電源が入らない時は、まず電源プラグを確認しましょう。
(b)ブレーカーが切れていないか
他の電気製品が利用できている場合でもエアコンのブレーカーが別になっている場合は、エアコンの電源は入りません。ブレーカーの状況を確認しましょう。
(c)リモコンをエアコンに向けてちゃんと操作しているか
エアコンの受信部は機種によって様々です。エアコンの受信部にむけてリモコンをちゃんと操作しているか確認しましょう。
(d) a~c のすべて問題ない場合
a~c の全て問題なく設置、設定されている場合は、エアコンが故障している可能性があります。
エアコンが故障している場合は2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、管理者へ連絡しましょう。
(2)賃貸のエアコン故障:リモコンが効かない
(a)リモコンの特定のボタンが効かない
リモコンに効くボタンと効かないボタンがある場合、効かないボタンの周りにゴミなどが詰まっていないか確認しましょう。
ゴミが詰まっている場合は、つまようじなどで清掃し、作動するか確認しましょう。それでも効かない場合は、リモコンが故障している可能性が高いです。
リモコンが故障している場合は2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する?を参照し、管理者へ連絡しましょう。
(b)リモコンの全部のボタンが効かない
リモコンの全てのボタンが効かない場合、リモコンの電池が切れている可能性が高いです。
物件にエアコンの取扱説明書がある場合は、リモコンのページを参照し電池の交換をして、作動するか確認しましょう。
point
リモコンの電池代は大家さんに請求できるか?
エアコンなどに付属しているリモコンの電池は、たとえエアコンが設備であった場合でも、消耗品の扱いになるため、ほとんどの契約では入居者の自己負担であることが多いです。契約とあわせて説明を受けた賃貸住宅紛争防止条例に詳細が記載されているので確認しましょう。
(c)リモコンは動くがエアコンの電源が入らない
(1)賃貸のエアコンが故障:電源が入らない を参照しましょう。電源プラグが差し込まれていない、ブレーカーが切れている、リモコンをエアコンの受信機にちゃんと向けていない可能性があります。
(3)賃貸のエアコン故障:本体のランプが点滅している
エアコンが正常に可動している時は、エアコン本体の運転ランプやタイマーランプは点灯しているか、消灯しています。エアコンに何らかの異常が発生している場合、ランプが点滅を繰り返しエラーを伝えます。
メーカーや機種によってエラーコードが異なりますので、メーカーホームページを確認の上、自身で対応できる内容(電源プラグを一度抜いて1時間程度、時間をおいて電源を入れなおしてくださいなど)であれば指示にしたがってください。
メーカーの故障相談へ連絡などの指示があった場合は2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する?を参照し、管理者へ連絡しましょう。
物件にエアコンの取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認の上、メーカーホームページから取扱説明書を確認しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
(4)賃貸のエアコンが故障:臭いがする(異臭)
しばらくエアコンを使ってないシーズンはじめでは、においの強い食品やタバコ、ペットのにおいなど、部屋の生活臭が、エアコンの内部に蓄積して、においが出ることがあります。
とくに梅雨や夏場など湿度が高い時期は感じやすい傾向があります。自動フィルター機能があるエアコンでも同様です。しばらく運転することで臭いが納まることがありますが、それでも臭いがとれない場合はエアコンのクリーニングが必要な場合があります。
(a)自分でできること
エアコンのフィルター清掃は自分でできるメンテナンスです。エアコンのフィルターにはほこりがたまりやすいため、小まめな清掃をしなければなりません。
フィルター清掃をしなかったことによるエアコンの故障は、入居者の落ち度と判断され、故障した際の費用を負担しなければならないこともあるので注意が必要です。
エアコンのフィルターの取り外し方や清掃の方法はメーカーや機種によって異なりますので、備え付けの取扱説明書がある場合は、確認の上、清掃しましょう。取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認し、メーカーホームページより取扱説明書をダウンロードし確認しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
(b)自分でできないこと
まず費用がかかるため、賃貸物件の退去の度に必ずしも行うものではありません。
フィルター清掃を行っても臭いがとれない場合は、2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する?を参照し、管理者へ連絡しましょう。
入居して間もない場合は、大家さんの負担でエアコンの内部洗浄を行ってくれるかもしれません。ただしフィルター清掃をほとんど行ってこなかった場合や、自身が自室で喫煙していたなど管理状況がよくない場合は、自己負担で対応しなければならない可能性が高いです。
仮に自己負担であったとしても、管理者の確認なく、業者を手配しエアコンの内部洗浄を行うことはできません。管理者に必ず確認をとるようにしましょう。
(5)賃貸のエアコン故障:音がする
エアコンは少なからず音がするものです。ただし10年以上前に製造されたエアコンなどでは音が大きくなることもあります。
(a)室内機の音の場合
エアコンの室内機から音がする場合、フィルターを一度外し、取り付けなおすことで改善することがあります。
フィルターの取り外し方はメーカーや機種によって異なりますので、備え付けの取扱説明書がある場合は、確認の上、取り外し、清掃の上、再度取り付けてみましょう。取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認し、メーカーホームページより取扱説明書をダウンロードし確認しましょう。
メーカーホームページでは、音の種類によって考えられる状況を解説していることがありますので必ず確認しましょう。
(b)室外機の音の場合
エアコンの室外機は、冷房での運転時より、暖房での運転時の方が音が大きくなります。冷房使用時とくらべて音が大きいと感じた場合は、故障ではない可能性が高いです。
冷房時に前より音がうるさくなった、同じ暖房使用時と比較しても音が大きくなったと感じた場合は、取扱説明書を確認しましょう。室外機の仕様はメーカーや機種によって異なります。
備え付けの取扱説明書がある場合は、室外機の項目を確認しましょう。取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認し、メーカーホームページより取扱説明書をダウンロードし確認しましょう。メーカーホームページでは音の種類によって考えられる状況を解説していることがありますので必ず確認しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
(6)賃貸のエアコン故障:水漏れする
エアコンの室内機から水漏れが発生している場合は、故障の可能性が非常に高く、なおかつ緊急性があります。
放置してしまうとエアコンの故障だけでなく、壁紙やフローリング、建具などの腐食や汚損、カビの発生、ひどい場合は下階への漏水などにつながる恐れがあります。エアコンが設備が残置物かを問わず、 3.賃貸のエアコンが故障:どこに連絡すればいいか を参照し、ただちに管理者へ連絡しましょう。
(a)本体や本体うしろの壁を伝って漏れている場合
エアコンの排水が出来ていない可能性があります。エアコンについているドレンホースが詰まっているか、エアコン室内機が故障している可能性が高いです。
放置してしまうとエアコンの故障だけでなく、壁紙やフローリング、建具などの腐食や汚損、カビの発生、ひどい場合は下階への漏水などにつながる恐れがあります。
エアコンが設備が残置物かを問わず、 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、ただちに管理者へ連絡しましょう。
(b)吹き出し口から水滴が飛び散る場合
故障の可能性もありますが、風向きの調整とフィルターの清掃で改善するかもしれません。
風向を下に向けたまま冷房や除湿を長時間すると、風向ルーバーやパネル周辺に露がついて水滴が飛び散る場合があります。風向を上向きに変えて改善するか確認しましょう。
またフィルターの清掃が行われておらず目づまりをおこしている場合、室内機の熱交換器についている水滴が飛び散る場合があります。
フィルターを一度外し、取り付けなおすことで改善することがあります。フィルターの取り外し方はメーカーや機種によって異なりますので、備え付けの取扱説明書がある場合は、確認の上、取り外し、清掃の上、再度取り付けてみましょう。
取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認し、メーカーホームページより取扱説明書をダウンロードし確認しましょう。メーカーホームページでは音の種類によって考えられる状況を解説していることがありますので必ず確認しましょう。
改善しない場合は故障の可能性が高いです。
放置してしまうとエアコンの故障だけでなく、壁紙やフローリング、建具などの腐食や汚損、カビの発生、ひどい場合は下階への漏水などにつながる恐れがあります。
エアコンが設備が残置物かを問わず、 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、ただちに管理者へ連絡しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
(c)室外機から出ている配管(ホース)から水が漏れている場合
室内機の配管(ホース)から水が漏れている場合、配管(ホース)が故障している可能性が高いです。
放置してしまうとエアコンの故障だけでなく、壁紙やフローリング、建具などの腐食や汚損、カビの発生、ひどい場合は下階への漏水などにつながる恐れがあります。
エアコンが設備が残置物かを問わず、 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、ただちに管理者へ連絡しましょう。
(8)賃貸のエアコン故障:風向ルーバーが動かない
エアコンの風向ルーバーが動かない場合は室内機が故障している可能性があります。2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、管理者へ連絡しましょう
(a)風向ルーバーが開かない場合
風向ルーバーが開かない場合、リモコンで風向を変えてみましょう。反応がない場合は故障している可能性が高いです。 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する?を参照し管理者へ連絡しましょう。
(b)風向ルーバーが閉じない場合
風向ルーバーが閉じない場合、リモコンの運転停止ボタンを押してみましょう。閉じた場合は、運転停止後に内部洗浄機能が動作していた可能性があり故障ではありません。
停止ボタンを押しても改善されない場合は、電源プラグを一度抜き、30秒経過後、再度差し込み閉じるかどうか確認しましょう。
電源プラグの差し直しで改善した場合でも、同様の状況が度々起こるようなら故障の可能性があります。プラグの差し直しをしても風向ルーバーが閉じない場合は故障している可能性が高いです。2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、管理者へ連絡しましょう。
(10)賃貸のエアコン故障:冷えない・冷えが弱い
(a)省エネモードで運転している
外気温が著しく高く、省エネモードで運転している場合、冷えない・冷えが弱くなる場合があります。通常運転で冷えるかどうかを確認してみましょう。
(b)運転ランプやタイマーランプなどが点滅している場合
エアコンが正常に可動している時は、エアコン本体の運転ランプやタイマーランプは点灯しているか、消灯しています。エアコンに何らかの異常が発生している場合、ランプが点滅を繰り返しエラーを伝えます。
メーカーや機種によってエラーコードが異なりますので、メーカーホームページを確認の上、自身で対応できる内容(電源プラグを一度抜いて1時間程度、時間をおいて電源を入れなおしてくださいなど)であれば指示にしたがってください。
メーカーの故障相談へ連絡などの指示があった場合は2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、管理者へ連絡しましょう。
物件にエアコンの取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認の上、メーカーホームページから取扱説明書を確認しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
(c)運転ランプやタイマーランプなどが点滅していない場合
エアコンの運転ランプやタイマーランプが点滅しておらず、冷えない・冷えが弱い場合、フィルターが目づまりして冷えなくなっている可能性があります。
フィルターを一度外し、取り付けなおすことで改善することがあります。フィルターの取り外し方はメーカーや機種によって異なりますので、備え付けの取扱説明書がある場合は、確認の上、取り外し、清掃の上、再度取り付けてみましょう。
改善しない場合は故障の可能性が高いです。2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を確認し、設備であった場合は管理者へ連絡しましょう。
(11)賃貸のエアコン故障:暖まらない・暖まり具合が弱い
(a)適切に温度を設定しているか
エアコンを冷房で運転していないか、暖房の場合、温度設定が適切な温度か確認しましょう。暖房で温度設定が低い場合、設定温度を上げて様子をみましょう。
(b)風量が「微」「静風」になっていないか
エアコンの風量設定が「微」または「静風」設定の場合、暖まり具合が弱いことがあります。風量設定を「強」にして様子をいてみましょう。
(c)運転開始直後ではないか
運転開始直後は温かい風が出るまでに時間が数分間かかります。外気温がとても低い場合、10分以上かかる場合もあります。しばらく運転を継続し様子をみましょう。
(d)室内機の吹き出し方向に障害物がないか
室内機の吹き出し方向に、棚や襖、柱などの障害物がある場合、正しく室温が検知されない場合があります。自分で障害物を移動させられる場合は、障害物を移動させ様子を見ましょう。
(e)運転ランプやタイマーランプなどが点滅している場合
エアコンが正常に可動している時は、エアコン本体の運転ランプやタイマーランプは点灯しているか、消灯しています。エアコンに何らかの異常が発生している場合、ランプが点滅を繰り返しエラーを伝えます。
メーカーや機種によってエラーコードが異なりますので、メーカーホームページを確認の上、自身で対応できる内容(電源プラグを一度抜いて1時間程度、時間をおいて電源を入れなおしてくださいなど)であれば指示にしたがってください。
メーカーの故障相談へ連絡などの指示があった場合は2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、管理者へ連絡しましょう。
物件にエアコンの取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認の上、メーカーホームページから取扱説明書を確認しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
(f)運転ランプやタイマーランプなどが点滅していない場合
エアコンの運転ランプやタイマーランプが点滅しておらず、暖まらない・暖まり具合が弱い場合、フィルターが目づまりして冷えなくなっている可能性があります。フィルターを一度外し、取り付けなおすことで改善することがあります。
フィルターの取り外し方はメーカーや機種によって異なりますので、備え付けの取扱説明書がある場合は、確認の上、取り外し、清掃の上、再度取り付けてみましょう。
改善しない場合は故障の可能性が高いです。2.賃貸のエアコン故障:つぎに設備かどうかを確認し、設備であった場合は 3.賃貸のエアコン故障:どこに連絡する? を参照し、管理者へ連絡しましょう。
賃貸のエアコンが故障した際、そもそもエアコンが設備かどうかが費用負担する際に重要になります。
ワンルームや1Kでエアコンが1機の場合は設備である可能性が高いですが、1LDKや2DK、2LDKなど居室が2部屋以上の場合や、居室とLDKがある場合などでは、エアコン1機は設備で、もう1機は自身で取り付けることが可能としていることが多いです。
2機以上エアコンが設置されている場合でも、必ずしも両方設備であるわけではありません。
(1)賃貸のエアコンが設備である場合
賃貸のエアコンが設備である場合、エアコンは大家さんの所有物ということになります。物件の設備として入居者が使用できることを意味しており、メンテナンス費用は原則大家さんが負担することになります。
ただし、フィルター清掃を怠っていた場合など、入居者に過失がありエアコンが故障してしまった場合は、入居者が修理費用を負担しなければならないというのが原則です。
その他、リモコンの電池などの消耗品の取り換えは、入居者の負担とする特約を定めていることが一般的です。詳しくは契約の前に説明を受けている賃貸住宅の紛争防止条例を確認しましょう。
(2)賃貸のエアコンが残置物である場合
ワンルームや1Kでエアコンが1機の場合は設備である可能性が高いですが、1LDKや2DK、2LDKなど居室が2部屋以上の場合や、居室とLDKがある場合などでは、エアコン1機は設備で、もう1機は自身で取り付けることが可能としていることが多いです。
この設置したエアコンを、前入居者が大家さんに相談の上で退去時に撤去せず、置いて行ったものを使用してもいい場合があります。この場合、エアコンは設備ではなく「残置物(ざんちぶつ)」として取り扱われます。
残置物は大家さんの所有物ではないため、故障してしまった場合に大家さんの修繕義務はありませんので、実費で修理しなくてはなりません。
エアコンが設備であるかどうかは、賃貸者契約前に不動産会社が行う「需要事項説明書」に記載されています。
上の画像は、賃貸の重要事項説明書のサンプルです。建物の設備の整備状況の欄に必ずエアコン(冷暖房機)の項目があります。このサンプルでは冷暖房機1基と記載されていますので、設備であると判断できます。エアコンが残置物であった場合はここに残置物と記載されます。2機以上のエアコンがあり、1基設備・1基が残置物の場合、通常は「LDK1基・居室(残置物)」のように、どちらが設備でどちらが残置物かを明記します。この区分がはっきりしない場合は、重要事項説明時に必ずどちらのエアコンが設備なのか確認をとりましょう。
重要事項説明については、関連記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
【関連記事】
賃貸の重要事項説明で注意すべきポイント10
それでは賃貸のエアコンが故障した場合、どこに連絡すればいいでしょうか?エアコンが故障した場合、水漏れなどが発生する場合あり、放置してしまうと壁紙やフローリングが汚れたりカビがはえてしまったりする恐れがあるため、緊急性が高い状態だと言えます。
そのため、設備であるか残地物であるかは問わず、エアコンの故障が発生した場合は、必ず物件の管理者に連絡をしなければなりません。
エアコンの故障に入居者の過失がない場合でも、故障を放置したことによって部屋に損害が生じた場合は「善管注意義務違反」という、入居者に求められる部屋の管理責任を怠ったことになり、修繕費用を請求されてしまう場合があります。
善管注意義務については、関連記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
【関連記事】
賃貸の原状回復のポイントを解説!
(2)連絡先は大家さんか不動産の管理会社のどちらか
「入居期間中の専用部の設備等の修繕維持管理等」に記載されるのは、大家さん本人か、不動産の管理会社のどちらかです。記載されている電話番号に連絡を入れてください。対応履歴が残るように、留守番電話が入れられる場合はメッセージを残すようにしましょう。
専用部分とは簡単に言えば「賃貸で借りている部屋の中」のことを指します。
少し脱線しますが、共用部分というのは建物のエントランスやエレベーター、階段やバルコニー部分などを指します。
マンション一棟が大家さんの所有物である場合は、共用部部分の連絡先と専用分の連絡先は同じことが多いですが、分譲マンションなど大家さんが部屋だけを所有している場合は、分譲マンションの管理会社や管理組合が記載されます。オートロックや宅配ボックスが壊れた場合などはこちらに連絡することになります。
(1)設備の場合は原則大家さんが修理費用を負担
賃貸のエアコンが設備である場合、エアコンは大家さんの所有物ということになります。物件の設備として入居者が使用できることを意味しており、メンテナンス費用は原則大家さんが負担することになります。
ただし、フィルター清掃を怠っていた場合など、入居者に過失がありエアコンが故障してしまった場合は、入居者が修理費用を負担しなければならないというのが原則です。
その他、リモコンの電池などの消耗品の取り換えは、入居者の負担とする特約を定めていることが一般的です。詳しくは契約の前に説明を受けている賃貸住宅の紛争防止条例を確認しましょう。
外部リンク
東京都庁:原状回復負担区分の基本的な考え方
(2)賃貸のエアコンが残置物の場合は入居者が修理費用を負担
残置物は大家さんの所有物ではないため、故障してしまった場合に大家さんの修繕義務はありませんので、実費で修理しなくてはなりません。
ただしエアコンの故障による損害がエアコン以外に及んでいる可能性があることや、エアコンを交換する場合に業者が居室で工事すること、また室外機の配置場所などを管理者に伝える必要があるため、費用負担が入居者である場合も、必ず管理者に連絡しましょう。
1.賃貸のエアコン故障:まずは状況確認でエアコンの故障個所について解説しましたが、エアコンの定期的なメンテナンスがとても重要でした。ここではエアコンが故障しないために、自分でできる対策について解説していきます。
(1)賃貸のエアコンが故障しないために:エアコンの機能でお手入れできる箇所
エアコンに自動掃除機能がついている場合があります。自動清掃機能はフィルターを清掃する機能です。2週間に1度程度は自動清掃をおこなうようにしましょう。
自動掃除機能があるかどうかは、リモコンに「おそうじ」「クリーン」などのボタンがあるかで判断できます。
2週間に1度忘れずにメンテナンスしましょう。
(2)賃貸のエアコンが故障しないために:自分でお手入れできる箇所
エアコンのメンテナンスが自分でできる箇所は下記の2点です。
(a)エアコン外部の汚れやほこりをとること
(b)エアコンのフィルターを清掃すること
(c)エアコンのダストボックスを掃除すること
エアコンのフィルター清掃をする時期は
フィルターの自動掃除運転機能がついた機種は6ケ月に1度
フィルターの自動掃除機能がないエアコンは2週間に1度を目安としましょう。
自動掃除機能がついたエアコンにはフィルターのホコリをためる「ダストボックス」があり自分でお手入れができる箇所です。エアコンからダストボックスを取り出し、ホコリを捨てましょう。汚れがひどい場合は水洗いし、よく乾燥させてから戻しましょう。
ダストボックスの位置や取り付け方、取り外し方はメーカーによって異なります。備え付けの取扱説明書がある場合は、開くまたは閉じましょう。取扱説明書がない場合は、エアコンの型番を確認し、メーカーホームページより取扱説明書をダウンロードし確認しましょう。
外部リンク:メーカー取扱説明書検索ページ
※フィルター自動掃除機能があるエアコンであってもダストボックスがない場合もあります。
(1)賃貸のエアコンが故障したとき勝手に業者を呼んで直すのはNG
賃貸のエアコンが故障したときに勝手に業者を呼んで直してはいけません。エアコンが設備の場合、エアコンの所有者は大家さんです。場合によってはメーカー保証期間の場合もありますし、安くメンテナンスを頼んでいる業者があるかもしれません。必ず管理者に連絡して対応してもらうようにしましょう。
ただし、何度も連絡しているにも関わらず、一向に対応してもらえない場合、2020年の民法の改正により、自分で手配することが認められるようになりました。ただし後でトラブルになるのを避けるためにも、連絡はメールなど履歴が残るかたちで行うことをおすすめします。
(2)賃貸のエアコンが故障したとき勝手にエアコンを交換するのはNG
エアコンが設備の場合、先程の修理の説明と同じです。
ただしエアコンが残地物であった場合についても、トラブルを避けるために、勝手に交換するのは避け、管理社に連絡をした上で交換するようにしましょう。
エアコンの故障による損害がエアコン以外に及んでいる可能性があることや、エアコンを交換する場合に業者が室内で「ビスを打つ」など工事をすること、また室外機の配置場所などを管理者に伝える必要があるため、費用負担が入居者である場合も、必ず管理者に連絡しましょう。
(3)賃貸のエアコンが故障したとき自分で分解して直そうとするのはNG
エアコンが故障したときに、自分で分解して直そうとするのは絶対にやめましょう。エアコンの内部洗浄も同様です。万が一エアコンを壊してしまった場合、修理費用や交換費用を請求される可能性があります。かならず管理者へ連絡の上、対応してもらうようにしましょう。
(4)賃貸のエアコンが故障したとき、そのまま放っておくのもNG
エアコンの故障に入居者の過失がない場合でも、故障を放置したことによって部屋に損害が生じた場合は「善管注意義務違反」という、入居者に求められる部屋の管理責任を怠ったことになり、修繕費用を請求されてしまう場合があります。
善管注意義務については関連記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
【関連記事】
賃貸の原状回復のポイントを解説!
最後に・・・
以上、賃貸のエアコンが故障した時の対処法をまとめました!についての記事でした。
夏の暑い時期や、真冬で凍えるほど寒い時に、エアコンが故障してしまうと、とても困ります。焦る気持ちは当然あると思いますが、まず落ち着いてセルフチェックをしましょう。
また、エアコンの性能を維持するためにも日常にメンテナンスもとても大切です。
急に困ることがないように、小まめに清掃するようにしましょう。
東急沿線で賃貸物件をお探しの際は是非バレッグスにもお声がけください。経験豊かなスタッフが物件への入居後もしっかりとサポートいたします!
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
〒152-0004
東京都 目黒区 鷹番2-5-21
TEL:03-3794-1154
東急東横線 学芸大学 駅徒歩3分の距離にあります。