新生活に向けてお部屋探しを始めると、間取りや駅からの距離、家賃のほかに「プロパンガス(LPガス)」や「都市ガス」という表記を目にすることがありますよね。
賃貸物件でも、物件によってどちらのガスが導入されているかは異なります。
「都市ガスのほうが安いって聞くけど、プロパンガスだと何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
ガスは毎日の料理やシャワーに欠かせない、生活の基本インフラです。
入居してから「想像と違った…」と後悔しないために、今回は都市ガスとLPガスの違いやそれぞれの特長を、分かりやすく徹底比較します!
目 次
都市ガスとLPガスの最も大きな違いは、お部屋までの「供給方法」と「ガスの成分」です。
都市ガス(液化天然ガス:メタンが主成分) 地中に張り巡らされたガス導管を通じて、気体のまま各家庭に供給されます。インフラ設備が必要なため、主に都市部を中心に普及しています。
LPガス(液化石油ガス:プロパン・ブタンが主成分) 軒下やベランダ付近によく置かれている「ガスボンベ」から供給されます。ボンベに充填してどこへでも運搬できるため、郊外や一戸建てアパートなどでも広く利用されています。
最新の普及状況を見てみると、都市ガスを利用する世帯が約44%であるのに対し、LPガスを利用する世帯は約36%(約2,173万件)となっており、現在でも多くの家庭でLPガスが活躍していることが分かります。
お部屋探しの中で最も気になるのが、毎月のランニングコストですよね。
結論からお伝えすると、毎月のガス代は「都市ガス」のほうが割安になるケースが多いです。これには料金制度の違いが関係しています。
都市ガスは「公共料金」
政府の認可や届け出のもとに料金が設定される公共料金なので、価格が比較的安定しており、料金体系も分かりやすいのが特長です。
LPガスは「自由料金」
販売会社が自由に価格を設定できる仕組みになっています。
そのため、会社や地域によって価格にバラつきがあり、都市ガスに比べると割高に設定されていることが多くなっています。
ただし、LPガスは発熱量(火力)が都市ガスの約2.2倍と非常に強力というメリットもあります。
そのため、同じ熱量を出す(お湯を沸かすなど)のに必要なガスの量はLPガスのほうが少なくて済みます。
お財布への影響を考えるときは、毎月のガス代だけでなく、物件全体の家賃や管理費、駅からの距離などとのバランスを見て、トータルで比較するのがおすすめです。
実際に生活を始めるにあたって、万が一の際のリスクや性質の違いについても知っておくと安心です。
一番大きな違いは、ガスが漏れたときの「空気より重いか、軽いか」という点です。
都市ガス: 空気より軽いため、万が一漏れた場合も換気扇など上のほうから抜けていきやすい性質があります。そのため、ガス漏れ警報器は「天井近く」に設置されます。
LPガス: 空気より重いため、床面などの低い場所に溜まりやすい性質があります。そのため、ガス漏れ警報器は「床近く」に設置されます。
「ボンベが爆発したりしないの?」と心配される方もいますが、高圧ガス保安協会の最新の年報(2024年データ)によれば、LPガス事故は全国で年間217件発生していますが、死亡事故は0人です。
事故の多く(71件)は他工事による埋設管の損傷などであり、各家庭のボンベ自体が突然爆発するような心配はほぼありません。
コスト面では都市ガスが優勢に見えますが、「災害時の復旧の早さ」においてはLPガスが圧倒的に有利です。
都市ガスは地中のガス管が破損した場合、全体の安全確認や復旧に時間がかかってしまいます。
一方でLPガスは、各家庭のボンベと配管、ガス器具の安全さえ確認できれば、その場ですぐに利用を再開できます。
過去の大震災の際にも、LPガスを使ってすぐに炊き出しが行われるなど、その災害への強さが改めて注目されました。
なお、気になる環境性能(CO2の排出量)については、どちらも石炭やガソリン、灯油などに比べて非常に少なく、ほぼ同等にクリーンなエネルギーと言えます。
都市ガスとLPガスには、それぞれ異なる特長とメリット・デメリットがあります。
毎月の固定費(光熱費)をできるだけ抑えたい方: 都市ガスの物件がおすすめ
万が一の災害への備えや、ライフラインの安心感を重視したい方: LPガスの物件も有力な選択肢
都心部や駅前の築浅マンションなどでは都市ガスが主流ですが、少し駅から離れた閑静な住宅街の一軒家や低層アパートなどではLPガスが活躍していることも多いです。
一概に「プロパンガスだからダメ」と選択肢を狭めてしまうのではなく、お部屋全体の魅力や家賃とのバランスを見て総合的に判断するのが、賢いお部屋探しのコツです。
今回は都市ガスとLPガスの比較についてお伝えしましたが、もちろん「オール電化の物件」など、お客様の自炊の頻度や日々の暮らし方に合わせて、どれが一番おトクになるかは異なります。
バレッグスでは、目先の家賃だけでなく、入居後にかかる光熱費なども含めて「あなたにとってベストなお部屋」をトータルでアドバイスさせていただきます。
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