賃貸の物件探しには時期による違いがあるのでしょうか。春先が繁忙期というイメージはよく知られていますが、時期によりそれぞれメリット・デメリットがあります。一人暮らし、二人暮らし、ファミリーなど、入居人数や間取りによっても違いがあるので、この記事では時期別の物件探しの特徴や、タイプ別のおすすめ時期などを解説していきます。引越しを検討されている方は、自分にとってのベストなタイミングを探してみてください。
物件探しには繁忙期(ハイシーズン)と閑散期(オフシーズン)があります。1月から3月は入学・就職・転勤など1年で一番物件の動きが多い繁忙期です。4月から徐々に物件の動きが落ち着きはじめ、7月から8月に閑散期(オフシーズン)を迎えます。10月の転勤シーズンに向けて9月から物件はまた増え始め翌年の繁忙期(ハイシーズン)に繋がっていくという流れです。
繁忙期は物件量と探す人が増え、閑散期は物件量と探す人が減ります。その為、賃料も需要と供給のバランスで繁忙期が賃料が高く、閑散期の賃料は安くなる傾向があります。閑散期はホテルのように料金が半額になったりはしませんが5%から10%程度変動があることも。賃料は変わらずフリーレント(賃料の無料期間)が1ヶ月つく特典がついたりとお得なサービスがつくことも多いのが特徴です。
引越し費用は閑散によって大きく費用が異なります。3月と4月は1年間で最も高く、通常期の1.5倍以上することもあります。
外部リンク 引越し侍「引越し時期ごとの見積もり料金相場」
繁忙期は物件量が多く、たくさんの物件から探すことができる為、優良物件を探したい人にとっていい時期と言えます。一方できるだけ安くお得に決めたい人は閑散期に探した方が条件は有利に働きます。メリット・デメリットを抑えて自分にぴったりの時期をみつけましょう。
それでは早速、時期別の物件探しの特徴について解説していきす。時期を4つのタイプに分けメリット・デメリットも含めまとめました。
入学・就職・転勤と4月に向けて一番物件探しが増える繁忙期。特に単身者向けの1K・1Rの物件量が増加する時期です。物件量が多い為たくさんの物件から部屋探しができ、優良物件にこだわるならこの時期がおすすめです。 一方物件を探す人も一番多いのがこの時期、いい物件は争奪戦が行われます。内見が終わって申込しようとしたらすでに他から申込がなんてことも頻繁に起こります。また物件情報は解約の連絡が入った後すぐ公開されることが多い為、室内を内見しないで申込しなくてはならないケースも多いです。人気物件には申込が複数入り順番待ち(審査や内見確認後の結論待ち)が起こることもしばしば。需要が多い為、交渉も難しいことが多いです。また不動産会社も非常に混雑しており、ゆっくり接客が受けにくいことや、お問い合わせに対しての返信が遅くなることもあります。 メリット ・物件数が多いのでいい物件と出会える可能性が高い ・4月スタートに合わせた引っ越しができる ・1K・1Rなど一人暮らし向けの物件が一年で一番多い デメリット ・探している人も多いので争奪戦が激化する ・空き予定の物件が多く内見できずに申込しなければならないことも多い ・賃料等の交渉はほぼ通らない ・不動産会社が混雑しいてゆっくり接客が受けにくい。
4月になると繁忙期のピークもすぎ、ゆるやかに閑散期に向かいます。とくに1K1Rなどの一人暮らし向けの物件は繁忙期で契約済になるものが多く、物件数は大幅に減少します。ただ繁忙期を避けて引越しする人もいる為、物件はまだそれなりにあります。GWのタイミングや6月上旬のボーナス時期も物件が動きやすい時期なので狙い目です。 また5月から6月は結婚式を挙げるカップルが多い為、2人暮らし向けの1LDKや2DKなどの物件が増える特徴もあります。不動産会社の混雑状況も比較的落ち着いているので時間をかけてじっくり探しやすいですし、お問い合わせへの返信も比較的早くなることが多いです。気候も良いので引越作業も快適に行うことができます。 メリット ・1LDK・2DKなどの2人暮らしの物件が増える ・不動産会社の混雑状況も落ち着く為じっくり物件を探しやすい ・気候も良いので引越作業もしやすい デメリット ・特に1K・1Rなどの単身者向けの物件が少ない
7月から8月は一年で一番物件の動きが少ない閑散期(オフシーズン)です。夏場ということもありお部屋探しも引越作業も暑くて大変です。物件数が少なくなる為、限られた情報の中から物件を選ばなければなりません。ただ悪いことばかりではありません。不動産会社は閑散期に向けて賃料の見直しを家主に提案することもある為、一年で一番相場が安くなる傾向があります。また家主も数ヶ月空室が続くくらいならと、交渉に応じてくれる可能性も上がります。引越会社も一年で一番安い時期。費用を抑えて引越したいならこの時期がおすすめです。
メリット ・一年で賃料相場が一番安い ・交渉が比較的通りやすい ・引越会社も安い
デメリット ・物件数が少ない ・暑いので内見も引越作業も大変
9月になると、10月の転勤に向けて向けて物件が動き出します。ファミリー物件である2LDKや3LDK一戸建の物件などが増える時期です。10月は6月同様に結婚式も多い為、カップル向けの二人暮らし物件も増えます。また繁忙期を避けて引越する人も増えてくる為、間取りに限らず物件量も増加していきます。不動産会社の混雑状況もまだ落ち着いている為、じっくり探すにはいい時期です。また気候も落ち着いているので内見や引越作業も快適に行うことができます。ただし交渉は比較的難しい時期とも言えます。繁忙期になれば需要が増える為、無理して安くする必要はないと判断するケースが多いからです。とはいえ物件数も多くじっくり探しやすい、とてもいい時期と言えます。
メリット ・転勤シーズンの為ファミリー物件が増える ・結婚式も増えるため二人暮らし用の物件も増える ・気候もよく内見も引越作業も快適
デメリット ・交渉が通りにくい傾向
単身者向けの1K・1Rがとにかく豊富な1月から3月。入学・入社に向けた新生活応援セールなど家具家電もお手頃価格で揃えることができます。いい物件に住みたい人はこの時期がベストです。ただしお部屋探しのライバルもたくさんいますので決断力が必要です。選択肢が多いからこそ悩むことも多いですが、とにかくスピードが命!内見のポイントをまとめた記事もありますので、しっかり準備して最高の部屋を見つけましょう!
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二人暮らしの物件が多い時期は4月から6月と9月から12月。ただし相場や交渉の通りやすさを考慮すると4月から6月がベストシーズンといえるでしょう。不動産会社の混雑状況も落ち着いていますので是非2人で物件探し内見をしましょう。梅雨前であれば気候も快適です。
賃料相場も交渉のしやすさもベストなシーズンが7月から8月。物件数は少ないですが時間はたっぷりあります。じっくりといろいろな条件で物件を探し、掘り出し物をみけつましょう。引越会社の費用も抑えられるのでコスト重視派は間違いなくこの時期です!内見も引越作業もとても大変ですので暑さ対策はお忘れなく!
1K1Rなどの一人暮らし用の物件と違い、ファミリータイプの物件はそもそも供給量が少ないです。特に一戸建や分譲マンションは1点もの。転勤時期以外はなかなか新規で情報が出にくいのが特徴です。1月から3月にも物件は出ますが繁忙期である為やや動きにくい為、ファミリー物件のベストシーズンは9月から12月。不動産会社に条件を伝え、情報が出次第すぐにアクションがとれるように、ご夫婦で連携をとりながら1点狙いで物件を探しましょう。
これまでタイプ別に物件探しの時期について解説してきましたが、お部屋探しは何ヶ月前からはじめるべきでしょうか。物件探し全体の流れを踏まえて解説していきます。
・エリアや条件をまとめSUUMOなどで情報収集(1週間) ・不動産会社へ問い合わせ(1週間) ・実際に物件を内見(2週間) ・申込→審査→契約(10日から2週間程度) ・契約→引越(1週間から2週間) ※賃料発生は申込から2週間程度
現在も賃貸物件に住んでいる方はこの流れと平行して物件の解約、退去、荷物やゴミの搬出をしなければなりません。契約は引越予定の1ヶ月前までには済ませておくのが確実です。 いい物件が見つかって申込し、審査、契約までの期間は10日から2週間程度。ただし事前に契約金の準備や必要書類の準備(住民票や源泉徴収票など)親族への連帯保証人の依頼や必要書類の取得をお願いしたりと準備もいろいろと大変です。
住みたいエリアを決め、希望条件を整理し、お問い合わせするまでを1週間。 不動産会社へ行き内見する期間を2週間。
このスケジュールで2ヶ月間です。もっとタイトに進めることもできますが、余裕をもったスケジューリングで納得のいく物件探しをしましょう。
結論:物件探しは2ヶ月前から始めましょう
現在も賃貸物件に住んでいる人にとって家賃のカブリは気になるところです。ただ賃料のカブリを単純にコストと考えるのは危険です。2部屋分の家賃がかかるのはもちろん痛いですが、住む場所がなくなってしまうのが一番大変です。2週間程度の家賃のカブリは許容しましょう。
①賃料のカブリ期間が必要な理由 現在の物件から荷物を新居に移動させた後、簡単な掃除や粗大ごみなの処分をした上で退去立会いを不動産会社か貸主とします。カブリ期間がないと引越日にすべてを行わなければならなくなりかなり大変です。新しい物件にトラブルが起こり引き渡しが遅れてしまった場合、最悪のケース住む場所がなくなります。まれにリフォームが遅れてしまい引き渡しが間に合わないこともあります。こちらに落ち度はありませんが引越荷物の保管や宿泊先の手配など大事になってしまいます。
②今の物件の契約書を事前に必ず確認 賃貸物件の契約には解約告知期限という項目が必ずあります。退去する際何ヶ月前に連絡すればいいかが記載されている項目です。多くの物件が1ヶ月前または2ヶ月前の解約告知です。
③解約告知が2ヶ月前の場合 2ヶ月前解約告知の契約で引越予定時期が概ね確定している場合は事前に解約をすることをおすすめします。物件を決めてから解約を出すと1.5ヶ月分くらい賃料のカブリが発生するおそれがあります。
④解約告知が1ヶ月前の場合 1ヶ月前解約告知の契約の場合は物件の申込をして審査がOKになってから解約を出すようにしましょう。申込から10日から2週間くらい日割り家賃を延ばすことは無理のない交渉の範囲です。申込をしてすぐに解約を出して、結果的に審査が通らなかった場合、住むところがなくなってしまうリスクがあります。家賃のカブリを二週間は許容する。余裕をもったスケジューリングをしましょう。
物件の希望条件は要件をまとめる順序が大切です。
①まず最初にエリアを決める まず最優先はエリアです。通勤や通学などもっとも利用するルートを軸に、よく遊びに行く場所、彼氏彼女の住む場所、習い事やサークルなどがある場所を考慮して沿線を決めましょう。駅は第一希望の駅から前後3駅ずつくらい幅をとるようにしましょう。
②次に家賃を決める 家賃の目安は給料の手取り1/3くらいが適正です。賃料は毎月の支払うもの。家賃が高すぎて生活費を削ってギリギリの生活をしては、いくらいい物件に住めても豊かな生活とは言えません。審査基 準は一般的に額面の1/3程度ですが、この家賃では若干高いです。 手取り20万円であれば家賃6.6万円・手取り25万円なら家賃8.3万円・手取り30万円なら家賃10万円を目安に賃料を設定しましょう。
③最後に物件の条件 最後に決めるのが物件の条件です。広さ(間取り)・駅からの距離・築年数が三大要素です。築年数が新しければ設備も充実します。設備に関してはマスト条件は3つくらいまでに絞って探すようにしましょう。また築年数を新しく設定するとリノベーション物件が該当から外れてしまいます。リノベーション物件も対象にする場合は築年数の制限を解除して、リノベーションにチェックを入れて検索すると該当物件が探せます。
以上、賃貸物件のおすすめ時期についの解説でした。すべての人にとってベストな時期はありません。自分にとってのベストな物件探しの時期をこの記事を活用して見つけていただければ幸いです。
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