一人暮らしよりもコスパが高いルームシェア。仲が良い友人と一緒に住みたいけれど、どうやらルームシェア可の物件が少なかったり、審査が厳しかったりと問題は山積みな模様。実際のところどうなのでしょうか?この記事ではルームシェアで賃貸物件を借りる為のポイントを解説します。しっかりと対策を立てれば、ルームシェアができる可能性がグンと高まるはずです!
やっぱりルームシェアは賃貸では難しいのでしょうか? 結論から言うと、賃貸の契約の中でも最も難易度の高いものの一つと言えます。
ルームシェアとは賃貸などの部屋を主に2人でシェアすることをいいます。 この「部屋をシェア」という部分がポイントです。
似た言葉に「シェアハウス」があります。シェアハウスは複数人に部屋をシェアする目的で事業者が賃貸に出している物件をいいます。もともとシェアする目的で募集している為、ルームシェアとくらべ圧倒的に審査が通りやすいというメリットがあります。一方で面識のない人と暮らさなければならない点や、シェアハウスと比較してトラブルも多く発生するなど、デメリットも多くあります。
外部リンク:国土交通省 シェアハウスの市場動向 (1)運営事業者アンケート結果 ⑦入居中のトラブル
同棲(主に恋人同士)は部屋をシェアする目的で借りるというよりは、共同生活をすることを目的にしている点でニュアンスが異なります。確かにルームシェアのひとつではありますが、審査が友人同士のルームシェアと比較して通りやすいという特徴があります。
大家さんはルームシェアが早期に解消されてしまうことが不安です。
大家さんはルームシェアが解消されると家賃が支払えなくなることが不安です。
大家さんは友人などがしばしば来て騒音などのクレームが発生する恐れがあることが不安です。
大家さんは入居者が知らない間に入れ替わってしまう恐れがあることが不安です。
逆にこれら4点の懸念を解消することが出来れば、ルームシェアが実現できる可能性が高まるはずです。
ではルームシェアで賃貸物件を借りるメリットにはどのようなものがあるでしょうか。一方でデメリットもあるはずです。一旦整理してみましょう。
ルームシェアの場合は二人暮らしであれば2DKや3DK、2LDKなどの間取りで生活することになるはずです。一人暮らしの間取りと比べてリビングやダイニングスペースが確保できること、お風呂や洗面台などの水回りが広くなること、収納が大きくなるなど、いい物件で暮らすことが出来ることは、大きなメリットと言えるでしょう。
1Kを2部屋借りるより、2DKや2LDKを借りた方が一人あたりの家賃は安くなる傾向があります。一人暮らしと比べると家賃を抑えていい物件で暮らすことができます。初期費用も折半にすれば安く契約することも大きなメリットと言えるでしょう。
もちろん使い方にもよりますが、基本使用料が二重にかからない分、毎月の電気代やガス代、水道代も一人暮らしと比較して安くなる傾向があります。食費も自炊をちゃんとすれば食材を有効に使うことが出来る為、一人暮らしよりも抑えることができるはずです。
一人暮らしと比べ、複数の人が暮らしていることは、家に人がいない時間が減少する為、防犯上もメリットがあります。また何よりも一人じゃないという安心感も大きいはずです。鍵を忘れても相方がいてくれたので家に入れた、なんてことも嬉しいですよね。
家に帰ったら仲がよい人がいてくれるというのは、やはり嬉しいものです。ルームシェアをすれば一人寂しい時間を過ごすことも少なくなるはずです。
家族と暮らしていても同じことですが、トイレやお風呂、洗面台など、一人暮らしではないので自分の好きな時に使うことが出来るとは限りません。特に朝の通学や出勤前などは時間が重なりやすく、ついイライラしてしまうものです。
仕事などの兼ね合いで生活リズムが違う場合、ちょっとした生活音だけでも睡眠に影響があるものです。また相手がそこまで感じていなくても、気を使うことも蓄積するとストレスになることがあります。
掃除や洗濯、炊事など一人暮らしでないので分担できるメリットがある一方で、この分担がトラブルの火種になることも。当番の日にやらないなどが積み重なるとこれもストレスになります。
はじめは折半と約束していても、部屋が少し自分の方が狭いのになんで家賃が同じなのか、リビングを使っているのはほとんど相方なのに折半はおかしい。電気や水道代、自分は節約しているのに折半はおかしいなど、塵も積もればでストレスになるものです。
一人暮らしではないので、友人や恋人を家に呼ぶには相方の承諾をとるのがマナーです。でもそんな制約もストレスになることが。
ということで、何事にもメリット・デメリットがあるものです。これまで育ってきた環境が違う人が共同生活をすると様々なことが起こるものです。相手に対して思いやりをもって行動すること。相手のプライバシーを尊重することが何よりも大切です。
ルームシェアにも様々な種別があり、その内容によって物件探しや審査の難易度が変わります。想定するパターンごとの難易度と対策をまとめました。
兄弟姉妹でのルームシェアは通常の2人入居と変わりません。どちらか1名で家賃全額の支払い能力があれば契約名義1名でも対応可能。その場合連帯保証人も1名分で基本問題ありません。
賃貸の契約では婚約者という扱いで審査することになります。基本はそれぞれ契約名義人となる連名契約。どちらか1名で家賃全額の支払い能力があれば、契約名義1名で対応してくれる場合も。ただし緊急連絡先の親族に同棲することに同意しているかを確認されるので注意が必要です。事前に必ずご挨拶に伺いましょう。
中違いがあった場合の短期解約の不安はあるので、友人関係の期間が長いなどの安心材料が必要です。入居者限定の特約はしっかりつけてもらい、無断での入居者入れ替えがないことを安心材料として大家さんに提示するべき。それぞれが契約名義人となる連名契約が前提。
異性の友人同士はルームシェアに理解を得られにくい傾向があります。異性の友人同士がルームシェアをする必然性は材料としてほしいところ。客観的に妥当性があるものならばプラス材料になるでしょう。基本はカップルと同様に連名契約になりますが、どちらか1名に家賃全額の支払い能力があれば契約名義1名で対応してくれる場合も。ただし緊急連絡先の親族に、同棲することの同意を確認されるので、親族の理解を得ることが前提です。ここの難易度は高そうですね。
かなり高難易度。3名でルームシェアをする必然性がなければ厳しいでしょう。騒音による近隣クレームの懸念が高いのでマンションタイプはまず厳しいです。戸建タイプの物件ならまだチャンスがあるかも。代表者1名に家賃全額分の支払い能力があることがベース。その上で全入居者の連名契約とし、入居者限定であることを伝えて、土俵にのるかどうかです。この3名でルームシェアすることに必然性がない場合は人数を減らしましょう。
異性を含む3名以上のルームシェアで審査を通すことはほぼ不可能です。その3名がルームシェアをする必然性に、よほどの客観的合理性がなければ厳しいと考えてください。その上で代表者1名が家賃全額分の支払い能力があることが前提。かつ入居者全員の連名契約。大人数の友人は絶対に招き入れないなどの特約を入れて、了承がとれればラッキーです。
以上、ルームシェアは賃貸では難しい?審査を通しやすくするコツを解説についての記事でした。センシティブな内容なので記事の作成自体検討しましたが、ルームシェアのご相談や、なかなか物件が見つからないということも多く聞いていましたので、今回この記事を書くことにしました。是非内容を確認していただき、物件探しや審査がうまく進む為に活かしてください。
東急沿線で物件をお探しでしたら、是非バレッグスにもご相談ください。ルームシェアの経験も豊富なスタッフが多数在籍しております。それでは最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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