物件探しで一番初めに悩むポイントのひとつがエリア。憧れの街はたくさんあるものの、本当にその場所を選んでいいのか悩みますよね。みんなどうやって住むところを決めているのでしょうか?この記事では賃貸のエリアの決め方を4つのポイントにまとめました。部屋探しをはじめる前に、この記事に目を通して物件探しの軸を定めましょう。
今回どうして引越しを考えたのでしょうか? 就職して上京するから。大学入学が決まって通学するから。通勤時間を短縮させたいから。実家から独立したいから。恋人と同棲したいから。などなど様々な理由があると思います。 物件探しでエリア選定する際、この目的が第一優先されなければなりません。 通勤時間を短縮しようとしたのに、さほど改善されていなければ意味がありません。
なぜ引越したいのか目的がはっきりしていない場合は、まず目的を明確にしてから物件探しをスタートさせることが成功の鍵になるはずです。
仕事や学校は1週間の中で最も多くの時間をかけているもののひとつです。 引越し先を決める際に、通勤・通学時間は最も重視すべきポイントのひとつです。
総務省統計局、令和3年度の社会生活基本調査によると東京都の平均通勤・通学時間は1日1.35時間、片道40.5分という結果でした。 参照:総務省統計局、令和3年度の社会生活基本調査
この時間には自宅から駅まで、駅から勤務先・学校までの距離も含まれている為、電車やバスに乗車している時間は30分以下の人が多いことが分かります。
物件のエリア選定の際、通勤通学で電車やバスの乗車時間は「30分以内」をまずは設定しましょう。
通勤時間・通学時間で決める際に考慮しなければならないことは交通費。 学生の場合、通学定期代はそのまま出費になります。エリアをずらすことで家賃は下がるものの、定期代が高くなっては意味がありません。家賃と定期代の合計額でしっかりと検討しましょう。 また多少離れていても自転車で通えることもあります。その際、坂道が多く高低差が激しいとけっこう辛いです。レンタサイクルなど利用して自転車で通学可能かどうかも確認しておくと確実です。
また3年次からキャンパス移動がある場合、都心のキャンパスになることが多く再度引越しともなると初期費用も家賃増の負担も大きくなります。
仕送りだけで生活するという人もいると思いますが、アルバイトをして生活費やおこづかいにする人も多いはず。アルバイト先が近隣にあるかどうかも重要なポイントです。学校のある駅というのも気になりますし、自分の住む駅もリスクがあるので、その間の通勤定期経路内でみつけられればベストです。
通勤通学は毎日のこと。電車の混雑具合は把握しておきましょう。快速や急行の停車駅は通勤時間は短縮できますが、混雑度も高い傾向があります。一方で各駅の停車駅は通勤時間は増加しますが、混雑度は低く、家賃相場も下がる傾向があるので狙い目の駅と言えるでしょう。 また、朝は上り電車が、夕夜は下り電車が混雑します。通勤通学先がその逆になる場所にあれば、通勤ラッシュのストレスから開放されるのでおすすめです。
新卒でこれから入社する人は、募集要項に記載されている勤務時間だけでなく、実際の出社時間、退社時間についても把握すべきです。実は残業が多く、思いのほか帰宅時間が遅く、終電ギリギリになってしまう場合や、朝打合せなどが多く、出社時間がめちゃくちゃ早いなんてことがあったらエリア選定を見直さなければならない可能性もあります。研修などで先輩社員に実情をしっかりとヒアリングすることをおすすめします。
せっかく引越しをするのであれば理想の間取りや設備の部屋に住みたいものです。ただし理想を全て叶えると家賃はどんどん上がっていきます。
まずは自分の適正家賃を把握しましょう。家賃は一般的に毎月の給料手取りの3割以内が上限と言われています。 手取りとは総支給額から、健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税が控除された金額、実際に使うことが出来るお金のことを言います。
給料の手取りが20万円であれば6万円、25万円であれば7.5万円を目安にすると無理なく生活ができるはずです。家賃の目安や生活費については関連記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
【関連記事】 家賃の目安は手取りの3割で平気?給料ごとに生活費も徹底シミュレーション!
次に間取りや設備の希望を決めていきます。まずは理想の条件を全てチェックしていきましょう。
これらの条件の中で、優先順位をつけていきましょう。絶対に譲れない条件と、できれば欲しい条件に分けてチェックをすると物件を選ぶ際に判断しやすくなるのでおすすめです。
目安家賃と希望条件が決まれば、いよいよ相場がチェックできます。 相場のチェックはsuumoなどの不動産ポータルサイトを活用します。 SUUMOには通勤時間検索という機能があるのでエリア選定に役立ちます。 外部リンク:suumo通勤時間検索 目的・通勤通学時間の範囲でエリアを決めて、まずは全ての希望条件をチェックしましょう。
このように相場をチェックして、希望の条件の調整と、相場の確認を繰り返して、エリアを絞り込んでいきます。(2)間取りや設備の決め方で絶対譲れない条件と、できれば欲しい条件の区分けをした理由はここにあります。できれば欲しい条件のみ調整するようにしてください。
それでもヒットしない場合は乗り換え回数を2回以上にするか、通勤時間を40分にして再度探す必要があります。ただし通勤時間の短縮が目的の場合、目的を達成できなくなる可能性があります。譲れない条件を変更できなければ引越しの断念も視野にいれましょう。
実家からの独立が目的の場合は路線検索から探すことをおすすめします。
これまでの通勤路線であれば混雑状況も概ね把握しているはずです。
なじみのある街というのは、街のことを知っているということです。 まったく縁もゆかりもないところに住むというのはなかなか不安なものです。
友人の家があり何度か遊びに行ったことがあるというだけでも、様々な時間や曜日の街を見た経験があるということになります。物件を探す際に、内見の時だけその街を見ても、その街のことは分からないものです。何度か通ったことがある街であれば安心感も増しますし、エリア選定で失敗する確率を大幅に減らせるはずです。
なじみのある街の例
ただし、ここで重要なのは「1.目的で決める」「2.通勤通学時間で決める」「3.家賃や設備で決める」に該当するエリアかどうかです。
そもそもこれまでの3点からずれるエリアの場合は、目的が達成されないか、引越し後不便だと感じる可能性が非常に高いです。あくまでも上記3点が抑えられた上で、なじみのある駅の優先順位を上げるという補完的な役割だと考えてください。
ここまで解説してきた住むところ選び方、この記載した順番で重要だと考えて下さい。
1.「目的で決める」 2.「通勤・通学時間で決める」 3.「物件の家賃や設備で決める」 4.「なじみのある街で決める」
この順番が重要です。特に3.「物件の家賃や設備で決める」が曲者です。物件を見ればみるほど、この設備も欲しい、もっと新しい物件がいいと、どんどん希望が高くなっていくものです。ただ条件がよくなれば家賃も高くなっていきます。その時にエリアを変更して相場を下げるという選択肢が生まれます。
エリアを広げること自体に問題はありませんが、その結果1.「目的で決める」がずれてしまったり、2.「通勤・通学時間で決める」の通勤での乗車時間30分以内を超えてしまったりすることはよくあることです。でも果たして本当にそれで良かったのでしょうか。
どんなスペックの部屋に住むかも重要ですが、どの街で暮らすかはそれ以上に重要なはずです。だからこそ「引越しの目的」が何よりも重要だと言えます。
以上、住むところの決め方・どうやって選べばいい? についての記事でした。 エリアを選ぶにあたっての「軸」をぶらさず、理想の物件を探すというよりも、理想の暮らしを実現させると考えて探すことが重要です。
東急沿線で賃貸物件をお探しの際は是非バレッグスにもお声がけください。 経験豊富なスタッフが多数在籍しておりますので、細かな相談ごとにも、しっかり対応いたします。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
バレッグス学芸大学本店
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